world congress rio2008
2008.05.12(mon)
photo1  
成田→NY→サンパウロ→リオと約30時間かけてやっとの思いで到着しました。長いフライトになると覚悟はしていたものの、やはりブラジルは遠いです。コパカバーナなどの白い海岸線を車で通過するだけで、まっすぐ今大会会場となるIntercontinental Hotel Rioにチェックイン。オックス世界会長や役員達とロビーでビールを飲み、この日は早々と就寝。
2008.05.13(tue)
今回は山野マイクMondial VIPメンバーの取り計らいで、日本会員の皆さんが到着したら、リオの日本領事館にてパーティーを開催できることになりました。この日谷口会員、加藤会員も無事リオに到着したので、そのまま3人で領事館へパーティーの打ち合わせに向かう。領事館でのパーティーは初めての経験ということもあり、セキュリティー面など細かいことにとまどいながらも、貴重な体験をさせていただけるので、今から非常に楽しみです。
Intercoiffureの精神はなんといっても『友情』。パリでも世界のどこでも、世界の役員たちと夜更けまでの毎夜の食事会は恒例行事です。いよいよ夕食会が今晩からスタートします。ブラジルの主催者のコーディネートでホテルからバスでピザレストランに出発。
2008.05.14(wed)
Intercoiffureは2000年より「Education for Life」という、貧しい子供たちに美容の技術を教えて、美容の仕事に就くことでスラム街から出て自立した生活を送れるようにする、というチャリティープロジェクトを行っている。4都市で行っているこのプロジェクトの最初の場所がリオ・デ・ジャネイロのカーサ・デ・メノールということもあり、今朝は早朝からプロジェクトを行っている施設があるファヴェーラ(貧民街)を視察。拳銃を持ったガードマン2名に付き添われてファヴェーラの奥まで入り、日本支部で集めたハサミ、コーム、ブラシなどを贈呈。週5日施設に通って美容を習っている10代の若者達による簡単なヘアショウを見たり、溶接などを習っている他コースの実習を見学。年間100名弱の若者が美容のコースを卒業して、都市部の美容室で職をみつけているとのこと。改めて美容という仕事の素晴らしさを実感し、今後もサロンで寄付を募りながら、貧困に悩む若者を少しでもサポートしていきたいと思った。
photo2
2008.05.15(thu)
終日セントラルコミッティー会議。世界の役員達15名ほどが参加して、代表者会議で報告される全議題を事前に話し合う会議。役員の人事に変化が出る年になりそうです。
10数年ファッション・ダイレクターを努めたアイスランドのエルザが今回のリオ大会で退任するという報告を受ける。また、シュバリエ評議委員長のオーストラリアのジョゼフィーンも今年で引退とのこと。それぞれの新人事はまだ発表になっていないが、役割の大きな、個性の強い女性二人の退任はここ最近のIntercoiffure Mondialにとって大きな出来事です。
そして、会議の重要な議題はやはり2009年を目指して進行している新本部事務局(HIM09)購入の件です。現在の事務局はハウス・オブ・ネイションと呼ばれ、高級ブランドが立ち並ぶパリの一流の立地に3階建てで建っている素敵な物件なのですが、近年Intercoiffureが拡大すると共に、本部で働くスタッフも増え、一企業のような役割を担うようになり、手狭になってきてしまったため、新物件を購入に向けて資金集めが昨年から進んでいます。プロジェクト決行にあたっては、パリの代表者会議で全会長が名指しで『新物件購入賛成・反対』を聞かれ、一カ国の棄権以外全支部賛成で返事をしたという経緯があります。日本ももちろん賛成で返事をしました。故田中八起氏(当時の会長)や先輩方が現ハウス・オブ・ネイション購入の際に、大きな原動力になったという伝説が今でも世界で語り継がれているように、我々の世代が今世界の中でどれだけ影響力を持って、一つの大きなことを成し遂げられるのだろうか?ということを私はいつも自身に問いかけ、我々世代の大きな責任と挑戦を果たさなければならないと出来る限りの協力を心に決めたのです。
現物件を売って手に入れる資金に加えて各支部から資金を集めて、新たな物件を購入するというプランになっています。もちろん銀行からも一定の借入金は必要になります。支部の規模やその国の貨幣価値を考えて、各支部ごとに支払い金額が決められ3回の分割でそれぞれの支部は送金することになっているのですが、大国アメリカの支払いが2回目の送金期限が過ぎても未だ確認されておらず、そのことが問題に上がりました。Intercoiffureの3大柱は日本、ドイツ、アメリカです。この3カ国が賛成して動かなければ今のIntercoiffureには何も出来ないと、現世会会長もよく口にします。日本、ドイツは非常にマジメに一度決められたことに関しては一致団結して取り組むのですが、国内では力があっても国際的なことに全く興味を示さないアメリカが名指しで批判を受けるという場面が今回起きました。

全世界で民主的に決定したプロジェクトに対して責任を果たすべき、と私も思いますし、アメリカの意外にも視野の狭い態度を目の当たりにした驚きは隠せません。新物件購入は今年山場を迎えますが、果たしてどうなっていくのでしょう・・・
2008.05.16(fri)
 
Intercoiffureは現在約55カ国に支部を持ち、これからもまだまだ新支部開設が予定され、拡大の道を進んでいます。支部が増える中、それぞれの支部が大陸に属して、更に活動を活発にしていこうというのが「リージョン」(地域)の組織の役割です。日本は、アジアリージョンに属しており、昨年より私がアジア会長なるポジションも微力ながら勤めさせていただくことになりました。アジア会長会議も今年3月に初めてバリで行いました。今日はそのリージョン会議が朝からあり、各大陸に別れてディスカッションと、最後には各リージョンの方向性の発表が行われました。
残念ながら昨年の9月に引き続きアジアリージョンのテーブルを囲む参加者は日本だけ・・・
アジアの他国との意識の差を悲しくも感じます。今後の私たちのテーマは『黒髪圏の国々で技術を通してアクティブな交流』を行うこと。
中国のパン会長は当初出席予定だったのですが、四川の大地震で会社が被害を受けたため急遽欠席になってしまいました。中国支部の会員の方は全員無事という報告には一安心。
日本より皆様が到着され、夜は約80名でブラジル料理のレストランで懇親食事会。
2008.05.17(sat)
終日全支部の代表者が参加して決定事項を投票で決定していく、Intercoiffureの重要な世界会議(代表者会議)。先日のセントラルコミッティーでも散々議題は話し合われているので、新しいことは何もないのですが、各言語の同時通訳が入るこの会議はいつもながら緊張感に溢れていて、なんだかG8などの国際政治の大きな会議さながらの重々しい雰囲気です。
会議に参加しない方々は観光にいらっしゃっているのですが、うらやましい気持ちを感じながらも約9時間の会議に集中いたしました。

夜はいよいよ待ちに待った日本領事館でのパーティー。参加者は総領事ご夫妻、領事館関係者、ブラジル日系の方々、Intercoiffure世界の役員の方々、そして日本からの会員の皆様で、総勢150名ほどの大人数です。今年は「ブラジル日系移民100周年」という記念の年にあたるそうで、6月には皇太子もブラジルにいらっしゃるそうなのですが、お祝いに合わせて山野マイクMondial VIPメンバーのお力添えもあってこのような素晴らしい場所でパーティーが実現しました。キリスト像が山の上に立つ有名なコルコバードの丘の下に位置する閑静な住宅街の中にある、コロニアル調の大邸宅が総領事館での一晩の宴は一生の思い出になる貴重な経験となりました。
2008.05.18(sun)
 
日本を出発してから約1週間が経ちますが、本日よりやっと正式に第20回Intercoiffure World Congress 2008 Rioが開幕。その最初を飾ったのは、今年亡くなった偉大なヘアデザイナー、そしてIntercoiffureの世界会長も勤めた故アレキサンドルの追悼式です。歴代手がけられた女優の方々、映画のワンシーンやショウの数々が流れ華やかだったパリの美容の映像をVTRで拝見しながら、素晴らしいアーティストが亡くなられたことを惜しみました。
続いて各支部ごとのシュバリエ賞の授与式ですが、日本からは
・コマンダー:桜井 栄子会員
・オフシェ :佐藤 孝子会員
・ナイト  :長谷 栄次会員
・パーソナル オブ ザ イヤー:佐藤 律会員
の皆様が受賞されました。
世界各国から会員の方々が集まり、ホテルのいたるところでIntercoiffureの友人に出会います。到着した頃はレストランもオフシーズンで閉店していたり、ガランとした寂しい雰囲気が漂っていたホテルもいまや活気に溢れています。
1階にはIntercoiffureのメインスポンサーであるロレアルとウェラの2社がそれぞれクラブラウンジを持っています。それぞれの内装にもそのブランドの考え方が出ていて、イメージも全く違うものになっています。夜中遅くまでフリードリンクでバーを開いたり、ディスコになったり、サンババーになったりと趣向を凝らした作りになっていておもしろい。
ウェルカムパーティーは『アマゾン』をテーマにパフォーマンスやダンスで大盛り上がり。
パーティー会場では4年ぶりに会う世界の会員の方もいて、東京の世界大会に行ったときの感動や想い出を聞かせていただき、4年前の大会を懐かしくまた遠い昔にも感じました。
2008.05.19(mon)
 
早朝からの記者会見に参加し、世界副会長、日本の会長として「今世界大会に関する期待」のコメントを述べさせていただきました。
そして昼からショウがいよいよスタートしました。 スタートのモンディアルのファッション・ダイレクター達によるステージには鈴木えりこさんもステージに立ち活躍されました。
今年よりIntercoiffureは『世界で一番美しいヘア』というコンセプトのもと、新しいブランドイメージを世界に向けて発信していきます。今大会はその新しいイメージを初めてステージで表現するという大事な意味も持っているのですが、「明日からサロンで提案できる美しいヘアスタイル」というステージコンセプトを世界会長から何度も強くリクエストされた、という経緯があります。ですので、日本チームはリアルなコレクションをモデル15名ほどで提案。
大熊祐子会員、加賀裕章会員、鈴木英里子会員、古久保幸治会員、山野純治会員がジャパンチームで出演し、輝いた姿をステージで披露していただき、会場からも大きな拍手を頂き、大成功の末終了しました。
その他、ブラジル、ドイツ、オーストリア、チリ、北欧、ブルガリア、ロシアなどが熱い戦いをステージで繰り広げました。
 
夜はジュニア達若手によるショウとパーティーがリオの観光名所でもあるシュガーローフという山の頂上で開催されました。 ロープウェイに乗って頂上を目指し、ステージでは各国ジュニアによるヘアショウとサンバショウが盛大に行われました。日本から参加したジュニア小河原さんも周りに負けない存在感ある仕事をして非常に頑張っていました。夜中までサンバやボサノバのリズムに合わせてダンスタイムがいつまでも続きました。
2008.05.20(tue)
いよいよ大会最後の日がやってきました。少々疲れも出てきたので正直ホッとします。 今大会は会場の都合もあり、ガラショウがガラディナーとは別に日中行われることになりました。スタートは全世界大会主催国の日本から。「ブラジル日系人移民100年」のお祝いの気持ちを表現するために着物の世界を田中会員、桜井会員がエレガンスをテーマにした、華麗なる洋のアップの世界を、大竹さん、大林さんの二人による赤と黒のコスチュームでそれぞれ表現していただきました。ステージ上で見せた早業も、洋と和の接妙なコンビネーションも観客からスタンディングオベーションという形で大拍手をいただき感激されました。
ブラジル、イタリア、世界会長オックスさんのステージもみんな世界大会ということもあって非常に力が入り、全体を通して過去最高の完成度の高さだったという印象を受けました。
 
世界大会の最後のハイライトでもあるガラディナーは参加者ロングドレスとタキシードでフォーマルに盛大に行われました。今大会の参加者は約800名でしたが、そのうち約90名が日本からの参加者だったということもあり、いつもながらテーブルの位置など日本は世界の中でもとても良い待遇を受けていると感じました。ブラジル音楽とダンスで会場は一体となり盛り上がりました。感動のラストは大会関係者の紹介とお礼、そして期待の次回世界大会開催場所となるローマへのバトンの贈呈で幕を閉じました。
感想
日本にとっては地球の裏側にあたる遠い国ブラジルで開催となった、我々にとっては地理的に最も遠い世界大会2008リオだったにもかかわらず、約90名近い方々が日本から参加してくださり、賛助会員の方々にはサポートをしていただき、大変感謝と感動をしております。
行く前から治安の悪さやデング熱などを心配した旅だったにもかかわらず、全員無事日本に帰国されたこともわかり、一安心致しました。
4年に一度開催されるIntercoiffure最大の祭典である世界大会は、世界中の会員の方々がやはり心待ちにしているイベントだと感じます。Intercoiffureは世界の中でも最大であり唯一の国際的な組織です。国境を越えて美容を愛するという共通点をもつだけで、これほどの友情でつながり、人は理解しあうことができるということに毎度ながら深い感動を受けます。もしまだこの経験をされたことのない会員の方がいらっしゃったならぜひ一度大会に参加していただきたいと心より思います。不思議と日の丸を背負って日本の代表として世界の場に参加していると、この年になって日本人としての強い誇りも芽生えてくるものです。
次回は2012年ローマの世界大会が決定致しました。久々にヨーロッパで行われる大会になりますし、歴史が深い美しい古都ローマでの大会は素晴らしいものになると今から私の胸は期待に膨らんでおります。目標は大きく、飛行機を丸ごと一機チャーターして、Intercoiffure会員を歓迎する独自の機内アナウンスを流しながら楽しくローマに乗り込みたい(笑)と勝手ながら既に構想を練って一人で盛り上がっています。

ぜひ4年後皆で一緒にローマを目指しましょう!

これからも日本支部は世代を超えて、アジアに向け、世界に向けて更に大きく羽ばたきたいと思います。会長として今後も積極的な活動を仕掛けていきたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
 
柿本 榮三
Intercoiffure Mondial 副会長
Intercoiffure Asia 会長
Intercoiffure Japan 会長
intercoiffure japan
ARIMINO WELLA